空中

snowdays2005-05-01

言葉なんていらないのだった
どこにいるのかなんて、きかなくていいよ
ほしいものなんてなんにもないよ
そんな忘れちゃうひとときは
空によりかかって、どこまでもどこまでも
ただふわふわと漂って、風をよんで
その眠たそうな空気の中を
この景色の中をずっと
君をそばにおいてさあ
ビー玉みたいなきれいな眼で
このままつれてってよ
いつもここにいるよ



POCCA POCCAをテーマにしたりして
あの暑い夏にはじめて、自分の芝居の自主公演を打ちました。
ちょうどあの頃・・もう7,8年くらいまえのことになります。
なんでだろう、なんとなく・・そう、そんな気分だったから。


フィルムをまわす。曲が流れはじめる。
まずはじめに目に入ってくるものは、カレイドスコープを
傾けてはさまざまに形を変えて変わってゆく色とりどりの光景。
そして外の空気とふんわりとしたあたたかくやわらかい景色。
好きなものだけみえる。映る。それはやさしくもいとおしい風景。
ふわふわとうかんではころがってゆく、ちいさくてこわれそうな
紙ふうせんのようなものが、やがて手をはなれて、とんでゆく
それをおいかけてゆく、そんなイントロの映像からはじまる。


目にみえる世界を描くことは簡単なことだ。
ただただ退屈から音楽は生まれて
そのみえないものをうつしだす。


くちずさむ歌や思いだすことが
すてきなものであれば
それでいい。




rica